Excelの3大便利関数として、VLOOKUP関数を挙げていますが、制限事項として検索範囲の中に検索キーがある必要があります。
では、検索したいキーがない時はどのように対応すれば良いでしょうか?
対策法:隠しパラメータを設定する
検索範囲のさらに左列に隠しパラメータを設定するという方法があります。
検索キーが無ければ作ればよい、という発想ですね。
検索キーは基本的にユニークである必要があるので、その条件を満たさない場合などにも使える汎用性の高い方法です。
以下で例を見てみましょう。

上記の例では、データ一覧から、東京支店/大阪支店に分けてデータを引用したいものとします。
田中さんと山田さんの名前が被っていますので、名前では引用に使えません。
ではどうするか?
考え方としては「2名の田中さん(or山田さん)はどうやって見分けているのか?」を考えることです。
上記では、田中さん2名は東京支店と大阪支店に分かれているので、「東京の田中」と「大阪の田中」という呼び方をすれば見分けがつくことになります。
したがって検索キーは「東京支店+田中」、もっと言うと「支店+名前」であればユニークになるということです。

したがって、A列に「B列&C列」という関数を作成(青枠)し、検索キーを作ります。
vlookupは「支店+名前」を検索キーとして作成(赤枠)し、数値を引用します。

最後の仕上げとして、検索キーを作ったA列の文字を白(背景色と同じ)にして、完成です。

まとめ
今回ご紹介した方法は、検索キーが無い場合に「作成」して「隠す」ことで、きれいな集計表と数値の引用を両立する方法でした。
似たような事例で、検索キーを左ではなく、右に見る方法もあります。
併せてご参考ください。