Accessで自動的に連携しようとしても、ファイルの置き場所やファイル名など色々な制限があるケースがあります。
それらを解消するために、バッチファイルを活用するのも1つの手です。
バッチファイルってなに?
平たく言うと、実行すると自動でなんか処理してくれるファイルだと思えば問題無いです。
何を処理させるかは記載されている内容に従います。
Accessを利用する上では
- 「ファイルの置き場所を変更する」バッチファイルを作り、Accessで出力したファイルを別の場所に移す
- 「ファイルのバックアップを退避させつつ、ファイル名を特定のものにする」バッチファイルを作り、リンクテーブルの内容を自動で置き換える
などの使い方が有用です。
バッチファイルの作り方その1:ファイルの置き場所を変更する
1.テキストファイルにコマンドを書き込む
書き込むコマンドは下記の通り
************
::エクスポート_20170831ファイルを移動先フォルダへコピーするcopy C:\Users\light\Documents\ブログ用\エクスポート_20170831.xlsx C:\Users\light\Documents\ブログ用\移動先 /y
delete /y
************

上記の内容で行いたいことは、コピーペーストです。

実際には、青字とピンク字のアドレスを記載する部分を書き換えることになります。
2.拡張子「.bat」で保存する

これでバッチファイルは完成です。
ファイルをダブルクリックして、動作を確認してみましょう。
バッチファイルの作り方その2:ファイルをバックアップ&ファイル名を変更する
書き込むコマンドは下記の通り。
************
::「エクスポート.xlsx」ファイルを削除del C:\Users\light\Documents\ブログ用\エクスポート.xlsx
::エクスポート_で始まるファイルを移動先フォルダへコピーするcopy C:\Users\light\Documents\ブログ用\エクスポート_*.xlsx C:\Users\light\Documents\ブログ用\移動先 /y
::エクスポートで始まるファイルを「エクスポート.xlsx」ファイル名に変更するren C:\Users\light\Documents\ブログ用\エクスポート_*.xlsx エクスポート.xlsx
delete /y
************
前提として、以下の状況にあるとします。
- 毎日「エクスポート_YYYYMMDD.xlsx」という形でファイルが連携されてきている
- これを「エクスポート.xlsx」という形にできれば、Accessのリンクテーブルで繋げることが出来る(「エクスポート.xlsx」という名称に変更したい
上記のコマンドで行う内容は図示すると下記の通り。

- 前日分の「エクスポート.xlsx」を削除する
- 元データのバックアップを残す
- 「エクスポート.xlsx」に名称変更し、ファイル置き換えを完了させる
という流れになります。
実際に行う際は、アドレスやファイル名部分を書き換えて利用してください。
【参考】
タスクスケジューラと組み合わせると、夜に自動作業できる幅が大きく広がりますのでご参考まで